187.FILL保存、読み出し機能


半自動とパターン認識機能について
作者のコメントです。
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今、これのリリースのためにやってます。
考え方としては、ドリームCADサーバーというかんじです。
1台でもOK
常に、保存時、コンピューター名+日時のホルダーに保存
コマンドは一つ、リサイクル海馬作成です。

時間がすごくとられれてるのは、この部分でなく、半自動のとこです。
動いても、使えないのはつくりたくないので時間がかかります。
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以上

どちらも興味深い内容です。

今回追加作業中の機能はそれとは違いますが
データが大容量になったデータの対応策機能の一部です。
FILLデータと読み出し機能です。

その前に
パターン認識に関連してデータベースについて
DREAMはガーバーやDXFデータをインポートできます。
そのパターンがネットを持つPADやVIAに接触すれば
ただのラインからネットの持つラインに自動的に変わります。
当たり前だ! といわれたらそれまでですが
ラッツからラインに変えたものしか認識しないCAD
もしくはリアルタイムではなく最終的にバッチで認識させる
という方式のCADを過去に経験したことがあります。
これはCADの仕様といえばそれまでなんですが
設計者側からすると非常に都合が悪いです。
なぜなら見た目で接続しているのにその接続だと機械は
認識していないため
確実に接続しているという安心感を持って設計を進めることが
できません。
また機械に接続の認識を持たせるために
人間が設定や処理オペレーションをするということになったら
機械のフォーマットに合わせるために働いている
という本末転倒な話になります。

リアルタイムに認識するため
過去に設計した箇所の流用が容易に行えます。
動作実績のあるパターンを貼り付けつなげるという事です。

なので今開発中の海馬プロセッサーともいえる
過去のデータを記憶しておき呼びだすというシステムも
複雑なデータ照合や整合がこの自由度のおかげで
実現できる機能なのだと想像します。

DREAMにはデータベースの自由さもあります。
PDF出力ソフトを作っているときにわかったことですが
DREAMの生データをテキストエディタで
見るとVIA、ライン、部品のデータが入っています。
その位置もVIAならVIA、ラインならラインという風に
分かれているのではなく追加順だったりします。
この件で作者に問い合わせましたが
部品の始まり、終わりはありますが他はどこにおいても
問題は無いようになっているシステムです。
と回答をもらいました。



そのため
前述のDXF、ガーバーや
前設計の一部を切り取って貼り付けたりするような追加が
あったとしてもデータが普通に扱えるわけです。
CAD内のデータベースでリンクされていきます。

前置きがかなり長くなりました。
今回追加された機能は
FILL部分を一時退避させ再度読み出すことができる機能です。

この機能により良くなる点は
○FILLにより重くなったデータを軽く扱える
○配線ラインが見やすい(特に多層)
○配線変更箇所のみReFILLがかかり ALLFillより高速


FILLを貼る数が多くなりますとその分データは重くなります。
DREAMのデータベースは高速ですがFILLも1本1本実データとして
認識しているので多量の場合重くなってきます。
それを一旦退避させ快適に配線作業をすることができます。

読み出しで良い点があります。
FILLを読み出す際 変更パターン箇所がReFILLが自動で
かかります。

FILLがあった箇所にパターンを移動した場合
単にFILLデータを読み出すとショートしてしまいます。
今回の機能ではそのFILLデータを読み出すときにDRCがかかり
エラーとなる箇所のみReFILLがかかるようになっています。

ALLFILLは1からかかるのでデータ量が多いとかなりかかりますが
この方式は変更箇所のみなので短時間ですみます。



FILLデータの保存箇所は ファイル名.PAR内です。
filldata.tmp としてはいってます。
なので扱う生データをリネームしたりすると
読み込みできないので注意が必要です。


仕組み部分の説明ですが
削除データは、2つの形式で保存されます。
2つとも、RAW(生)データで、一つは、メモリー上で
キー2でつかわれるということです。
この理由は
単に、キーで表示するときにスピードを上げる点
万が一停電等でフリーズしても、セーブされてれば何とかなるという
事です。

現在チェック中ですがかなり効果が高いと思います。


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