292.音と波形

音楽にエフェクターがあります。

コーラスというエフェクトを使うと
音に厚みや広がりが出ます。

合唱コンクールのように
大人数で歌うときに似ています。
人それぞれ微妙にピッチがずれます。

このコーラスのやっている処理はどういうものか
一つの波形のピッチをデジタル処理で
微妙にずらす処理するというもの。
そうすると1人が2人になります。

フイードバックして
さらにそのピッチをずらすことも出来ます。
2人がどんどん増えていくという仕組みです。
人数感がでて厚みが出てくるというものです。

波形について
シンセサイザーではその波形を見れません。
パラメタを変更し
耳でその効果を確かめます。

そうはいうけれど
オシロスコープのように波形を視覚化したいと
思ったことがありました。

今はフリーソフトでも音楽の波形を加工できます。
WAVデータを エフェクト処理をしたり
その波形を見たりと高度です。

下記は フリーソフトのAudacityというソフトで
周波数成分の 波形の形を見てキャプチャして見たものです。
どれも 音階のドの音(C3) です。


昔キーボードマガジンという雑誌で
シンセの音づくりガイド特集がありました。
ピアノのアタック時の周波数成分と
似ているのは
ディストーションギターということを
読んで知っていましたが
こうして自分で見たことがありませんでした。
グラフを見たらほぼ似ているのがわかります。
フルートは音の印象どおり丸めの音の波形ですね。

ピアノ音、ディストーションギター
耳で聞いている限り
かなり違うようにおもいます。

ピアノは上品な響き
でディストーションは
ガー という音です。

それがどうして似ているのかと
疑問におもったのですが
シンセで
ディストーションギターの音を
ピアノの音量減衰に合わせてみたら
なるほど硬いピアノに変わりました。

考えてみた結果ですが
同じ点は
弦楽器であること
違う点は
ピアノは一つの弦で1音が成り立っているものでなく
複数の弦の響きで1音が構成されている点。
各弦は同じ周波数を発音しているのでなく
違う周波数成分を重ねて1音を発音しています。
倍音です。
波形としてはその分重なり合うため複雑になります。
その倍音が多めにあるときらびやかな音質になる感じです。

ディストーションギターのほうは
1本の弦の振動ですが
信号をフイードバックや歪ませることで
波形の種類が増えたり、複雑になります。
ピアノの倍音と似てくという事だと思います。

ディストーションギターは
存在感が高いです。
これは他の楽器にない倍音の周波数成分を多く
持っているので存在感があります。

存在感を更に増やそうとフィードバック量を
多くしていけばそうなるはずですが。。
単なるノイズになってきます。

ということは ノイズは波形的に見れば
さまざまな倍音成分のかたまりです。


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