394,15年シリーズ3、操作性

15年シリーズ操作性について

DREAMを使いたいと思ったのは
この操作性が一番大きい点でした。

HP大半はそれに占めていると思うので
具体的なことは過去の記事にいろいろ
書いているとおりです。

一言でいえば

クイックコマンド起動と
アナログのような連続的な
編集ができる点が多いということです。

操作性が良いと思うかは、その人次第です。

身近な文房具の例
ボールペンでも好みが分かれます。
原理は同じです、能率も劇的に変わるとも思えません。
でも、毎年新製品が出ています。
軽く、すべるような筆感のものもあれば
やや重めで、持ちやすく安定したものもあります。
自分にしっくりしたものは
何時間でも書きたくなる気持ちになります。

一眼レフのカメラ、スマホしか使っていなければ
重いし、操作する部分が多く
良いと思わないかもしれません。
しかしプロカメラマンだったら
作品のクォリティを上げるための
操作部分を評価します。

好みや要求する内容によって、評価が変わります。

実際のPCB設計作業で思う事は
1回の入力でデザインをかっちりと、
決められるものでは無いという事です。
いろいろな条件を通り抜けて
具体化していくという作業です。
1度で決められるものではありません。

さまざまな形状のパターンを
調整しやすいなら
操作性は良いと評価します。

自動処理やバッチ処理などは
その操作性を大幅に補ってくれる場合もあります。
それでも手修正の操作性は大事です。

機能の基本的な例でいえば
ティアドロップ機能。
VIAが1000個あっても数秒でかけられますが
DRCに触れる箇所は処理されません。
パターンを修正することでかけることができます。
そのパターン修正は手作業です。
さまざまな形状があるので
場面に応じて処理コマンドを切り替えます。

単機能のみならず
もっと複雑なことができる自動化は進んでいくでしょう。
でも、それだけでまかなえない部分は多々あります。
手修正しやすいという部分は重要です。

機械は決められた1つの条件で動作します。
配線を考えれば
完璧な1本を描いたあと
2本目以降の条件は、1本目の配線に
影響を受けていきます。
途中で条件が変わらない限りそのまま繰り返します。
結果、希望に沿わない処理となった際には
手修正でやり直すことにもなります。


鉛筆は、芯を紙につけてから
直線、曲線どちらでも描けます。
決めるのは指先です。

ソフトはアイコン(コマンド)を選んだあと
マウスを動かし始めます。

思ってから、使えるまでの時間が違います。

DREAMのスーパーエディットという操作コマンドは
鉛筆と同じ
コマンドと操作までの時間がゼロです。

アイコンを選ばずとも
パターンをクリックしたポイントによって
必要なコマンドが起動しています。
鉛筆のようなダイレクトさを感じます。

これらは初期のDREAMからある操作です
使い始めた時は、練りこまれた仕様だと感動しました。
15年経っても、これ以上短縮することはできないので
数学の公式のようなものを感じます。

下記の例では
クリックした箇所で処理が自動で切り変わっています。
補足すると、ダブルクリックの変わりに、
Shiftキーを押せば同じ操作もできます。




もう一つ
アナログ的というのは
連続的に形状を変化させられる点です。

リスクより操作性を優先した
のではとされるコマンドもあります。

例としては

下図は円弧編集のコマンドです。
選択したエリアのRを、テンキーで連続的に
全部変えていくコマンドです。

コマンドのコメントを読むと
DRCはOFFハイリスク、ハイリターンなコマンドです。
と書いてあります。
そういったリスクがあると書いてある人間的なソフトも初めてでした。



いったい何が、ハイリスクなのかわかりませんでした。
そのリスクの意味は
使うとわかってきたのですが、このコマンドの場合は
オンラインDRCが利いていないという点です。

選択したRのうち
変化していくとRが取れない部分が出てきます。
普通取れなければリアルタイムDRCが反応して
そこで停止する所ですが
計算したまま、R形状が反転してしまうのがリスクにあたります。
使う人にゆだねるといった部分でしょう。


プログラマならリスクがあるコマンドは
避けるでしょう。
DREAMの場合は搭載されています。
しかもVer1の時点で展開されています。
操作性を重視する仕様なのでしょう。
この点は、評価が分かれるところだと思います。

プログラムは
完璧を求めると、多くの
エラー処理が必要になるというのは
知っています。

AWでは手貼りをやったこともあります。
パターンを容易に変えられない不便さも知っています。

機能の完成度を上げることは重要ですが
停止、補正させる条件を増やすこともあります。
止まってから後処理を手作業するという考えもあります。
もう1つは
そのまま処理してしまって合わない部分を
手修正するというのもあります。

理想と結果どちらを取る?
という感じでしょうか。

自分は
理由の無い動きは困りますが
シンプルな条件で計算させた動きならば
止まるよりは良いと思っています。

ギャップ、接続については
後のDRCで吸収できるからです。

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