399.コピー、LIBLOAD高速表示

メイン画面は高速化は既に展開されていますが

それ以外の表示画面部分についても
着々と高速化されています。

今回高速化されているのはデータのコピー、LIBLOADの
LIB読み込み後の配置での高速に表示ついてです。

コピーもしくは部品配置など
従来でも少量のデータでは速度については
速度が問題になる事はありません。
状況が変わるのは基板全体をコピー、移動や
それらを1部品化した物を配置する
ような場合にはデータ量に比例して遅くなるため
速度が気になります。
コピーでデータ選択をすると、選択された
データは紫色に変わります。
選択したエリアの形状を表示しています。
その選択した表示はカーソルが移動するたび
再描画しているように見えます。
そのためデータ量が多いと待ち時間がかかります。
容量で言うと10メガ程度で、カーソル追従が鈍くなり
気になってくるという状態でした。

実際の作業では
それ以上の容量を扱うこともあります。
個片基板の大きさは大きくなくとも
面付け個数が多かったりする場合もあり
容量の面で100メガ近くなる場合もあります。
処理が重くなってきます。

従来のDREAMでも
その重さの対応というべき機能もありました。
選択後の表示をoffとし
表示は選択エリアの枠データのみとして
扱い、配置決定したときにデータベースに追加していく
機能です。
コピーや移動コマンドでデータを選択した後で
右メニューで「枠のみ」のボタンを
押すとデータ選択領域が枠表示となります。


枠データ表示にすることで軽く扱えます。
ただし枠であるがゆえのデメリットもありました
選択された画像が見えないため
選択したコピーや移動のデータの
基準位置がわからないため配置した位置を
間違えるといった事が良くありました。
事前にどの箇所を原点にしたか
頭に入れた後処理しないと
一発で正確な位置に配置することが出来ないためです。
それでも大量の基板を面付けしたり
組基板とする際は軽く扱えるため役に立つ機能です。

今回の改善はそのデメリットも無くした
と言える内容です。


選択されたデータの表示は枠ではなくそのままの表示となり
それでいてとても軽く表示されます。
データ量の多い、少ない
に影響ないぐらいの速さ、
カーソルを速く動かしても追従します。

従来と比較してあまりに速いので
単に選択画像をカーソルの座標に置き換えて
画像を表示しているだけではないのか?
と思うぐらいでしたが
しばらく使って、そうではないと
わかりました。

画像を良く見ると
選択したデータからラッツも発生し
移動、ミラー、回転しても
そのラッツも追従しており
実際のデータの表示のように変化します。

 ミラーをかけた図          回転した図

高速化について
自分の思い描いていたものとは
ニュアンスが違うことに気が付きました。

単に従来の描画コードを
新しい描画エンジンに置き換える
のみでの高速表示されるのだと考えていました。

ラッツも追従していることから
データ処理も含めて成立している
高速表示だということ。

今までのデータ量による重量感覚を
把握しているだけに
よりその軽さに驚かされてしまいました。

LIBLOAD時でも同様の効果を確認できました。

libloadで部品を選択した後は
コピーコマンドと同様の
表示となり
実に軽く表示されます。
配置を決めるときにカーソルを移動しているときは
大きいデータでもとても軽い。

配置位置を確定した時、実際に配置する際は
CADのデータベースに追加するので
その時間はデータ量に比例してかかります。
データ量は
CAD左上のアイコン横に
データベースの処理量が表示されているので
それを見ていれば目安が立ちます。


体感としては
通常の設計データを読み込む時間より
短い時間ぐらいです。


速さについてもう少し検証をしてみました。
下図はいつものサンプル基板データを
コピーして配置してみた図です。

データ容量としては
1基板8メガ程度でしたので16枚配置したので
128メガぐらいのデータとなります。

DREAMではコピーの際ネット情報(接続情報)も
保持した状態でコピーも可能です。
その際ネットデータ分処理が増えることになり
重くなります。
今回はその保持した状態でコピーしたものですが。
軽いものでした。

まだ余裕があったので
さらにその16枚分のデータを
コピーして配置してみることに。
紫はラッツ表示です。
こちらもラッツ保持の状態でコピーしています。

さすがに256メガ使っていることになるので
もっさりするかと思いきや
多小カクツキはするけれど
カーソルに追従していました。


パソコンは昨日と変わっていませんが
昨日と今日とではパソコンの処理速度が大きく違うように
見える。
これぞソフトウェアの技術。


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